『少女は自転車にのって』 サウジアラビアの男尊女卑の因習を扱った映画。おてんばな少女の日常に起こる出来事を丁寧に綴ることで様々な問題を提示していく。イラン映画でおなじみの手法。声高でなく抑えたつくりが逆に胸を打ち、監督の自国への愛も感じる上品なつくりになっている。ラストが印象的。
『少女は自転車にのって』映画としてはごく普通の出来のように感じた。ただサウジアラビアに映画館はないらしい。この女性監督はカイロで映画を学び自国に戻り、因習で外では男性と仕事はできないので車から無線で指示したという。それも初長編。そう知ると感慨深いし、すごいレベルのようにも思える。
2014年1月鑑賞