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少女は自転車にのってのkazuかずのレビュー・感想・評価

少女は自転車にのって(2012年製作の映画)
4.5
サウジアラビア、厳格なイスラム社会における思春期を迎えた少女と彼女をとりまく母親、父親、学校の先生、仲の良い男の子の交流を描くヒューマンドラマ。

サウジアラビアの文化に触れるだけでも、価値ある一作。さまざまな興味深い発見がありました。
・外出時、女性は黒いフードで全身を覆う。家の中ではファッショナブル。
・既婚女性は主人以外の男性に見られてはいけない
・生理の時はコーランに素手で触れてはならない
・女性が自転車に乗る文化がない
・自宅に主人以外の男性が来ても顔を合わせてはいけない
・先生も生徒も全て女性だけの学校
・家系図に女性の名前を入れない
etc

男尊女卑の社会が当たり前の文化の中で、様々な出来事に揺れ動く母親と娘の心理が分かりやすく描かれてます。イスラムの少女も欧米の少女みたいに自由奔放に遊びたい、オサレをしたいという気持ちがあるんですね(^^)

『運動靴と赤い金魚』『別離』などイラン映画の良作が注目を浴びてますが、サウジアラビア映画も素晴らしい。中東の映画にも注目です。