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旅人は夢を奏でるのchiyoのレビュー・感想・評価

旅人は夢を奏でる(2012年製作の映画)
3.5
2014/3/5
フィンランドのお国柄なのか、35年振りに会う父親を渋々ではあっても受け入れたり、初めて知った異母姉と時間をかけずに打ち解け合えることにビックリ。そんな突然現れたレオの言動は、とてつもなく破天荒だけど不思議と憎めない。むしろ、レオのおかげでティモの人生はどんどん好転していく。特に、娘のために必死に凧を上げるティモが、滑稽だけど何だか可愛くて好きだったりする。が、やっぱり一番印象に残るのは、旅途中のホテルで行われる、レオとティモたちのセッション。音楽が良いだけでなく、正反対な性格のレオとティモの心が本当の意味で近付く特別なシーン。その直後の親子揃ってのベッドインはご愛嬌…かな(笑)。全編を通して、クスクス笑える箇所も多く、行き当たりばったりな展開もお気に入り。ただ、もっとレオとティモの旅を見たかったし、今のティモの演奏をレオに聴いてほしかった。
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