母親を事故で亡くした後、犬になりたいと願う少女(森川葵)。
両親の離婚後にじっちゃまに育てられカメラのファインダーを通してしか世の中に向き合えない青年(菅田将暉)。
そんな心に傷を持つ2人の出会いと小さな冒険をゆるりと丁寧に描く。
と書くと如何にも面白そうだが158分はあまりにも長すぎ。長回しを使えば良いというものではないのだよ。
すべてが冗長に流れる。
しかし、この映画を受け入れることができない1番の理由は『福島』の扱い。
我々は決して『福島』を忘れることができない。忘れてはならない。作り手にも当然その意識があるので本作の中で『福島』を取り上げているのだろうがムリヤリ感は歪めない。
またなりより『あのシーン』は不快以外のなにものでもない。
私の映画を観る力が弱く、作り手の意図を理解していないのであれば申し訳なく思うが、再度記載するが私はこの映画を受け入れることができない。
森川葵、菅田将暉という若手俳優2人が良い演技をしているだけに残念で仕方ない。