ほとりの朔子の作品情報・感想・評価

「ほとりの朔子」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

とある長閑な海沿いの町を訪れた浪人生の少女の七日間くらいの話。特定の日付、曜日がクレジットされ、3.11後の、おそらく1年後の夏の話として描かれている。福島の原発事故のことを扱ってはいるけれど、なんとなく、それだけではなく、強く「いま、ここ」という時代設定への拘りを感じる。

あらゆる登場人物は表面とは別にそれぞれが抱える欲望があり、それがむき出しに現れたり、隠しながらもこぼれるように見えたりする。浪人生の少女と、不登校の高校生の少年。敢えて、少女と少年と呼ぶのは、彼らが大人とも子供ともとれる微妙な年代ながらも、セレクトされる衣装はやけに子供っぽく、登場する大人たちの姿を見る立場として、映画の中で役割を背負っているように思うから。

ただ、子供の立場である主人公の朔子と、高校生の亀田も、子供側ではありながら、明らかに子供として大人の行動に踏み込めない亀田に対し、朔子は大人のような振る舞い(喫茶店で亀田のデートを優先させる。家出の終わり際、亀田の頬にキスをする)を行う。が、いずれにしても、二人は様々な大人たちの振る舞いに触れ、家出を決意するが、結局のところ、あっさりとそれぞれの戻るべき場所に戻る。波打ち際、ギリギリで、彼らはまだ大人になり切れずにその場に留まる。が、もちろん、この7日間の出来事は、彼女、彼の大人へ向かう不可逆的な進行に、決定的でないにしても大きな何かを与えている。

音楽は、ピアノやCDから流れる曲、彼らが口ずさむ歌として流れる以外で、唯一、家出をする二人が入った喫茶店で披露されるパフォーマーのダンスの場面で、ダンスの音楽から乗り替わりで流れる音楽が出現する。その時、それを観る一人の大人の、黙したまま流れる涙は、この作品の淡々と進む嫌気がさすような大人たちの行動の中で、唯一、美しい涙としてあるように思えて、どこからともなく流れる音楽が、その美しさを際立たせてくれるように思う。
mariモ

mariモの感想・評価

3.8
日常の中で出てくる人物の傷跡は深く微かに見えてくる程度。交差するけどさらっと。
移動。特に歩行。
笑ってる瞬間がいい。誕生日会での話に参加しない主人公と、売春の際ホテルから流れるこんにちは赤ちゃんに笑う中学生の女の子。
スタンダードはよくわからない
好き好き大好き
ゆう

ゆうの感想・評価

3.0
「淵に立つ」が非常に楽しめたので同じ監督さんの作品って事で2作目の観賞!
男性陣が二人「淵に立つ」とかぶってたのは驚きましたが、男女の複雑な絡みはこの監督さんの特徴かなぁっと
でもちょっとおとなしめで衝撃は少なめでした

湖の畔で二階堂ふみさんが波紋を起こすシーン(ジャケットの)は非常に神秘的で映画史に残る美しい映像でした✨
ほろ苦いブァケーション〜
深田晃司、日本映画的メソッドじゃないところが好きだ。
最初はロメールっぽいな、と思ったけど後半は違った。

ホテルで売春してる女の子が笑っちゃうシーンは私の映画史に残る。
ヒルコ

ヒルコの感想・評価

2.7
大賀のスピーチ、気持ちがちょっとわかる。
わたしも震災までは、いや若い頃は、仙台のことを「こんな街」って思ってた節もあったし、それは福島でも違う場所でも鬱屈した若者の持つ共通のものだと思うんだよね。
震災あったから言いづらくなった若者も多いだろうけど、みんながみんな復興!帰郷!って気持ちになれなくてもいいと思うんだ。

そして二階堂ふみの可愛さよ。蠱惑的〜‼️
あんまりこの監督の作品の雰囲気に合ってない感じもあるけれど、可愛いからいいかな。
大賀が言ってたことをそのまま鶴田真由に言うシーンもなかなか良かったしね。

しかし、もう少しまとまってればなあとちょっと残念に思います。悪くないんだけどね。
「淵に立つ」ほどの完成度や暗闇は感じられなかったかな。
役者は総じて良いです。
ありな

ありなの感想・評価

3.4
たかが2週間されど2週間。何か特別なことが起きるわけではないけど日々何かに出会う。笑っていて穏やかに見える大人たちは複雑な人生を生きている。人生の休憩に丁度いい映画だった。
だいず

だいずの感想・評価

2.5
見たけどそうハマらなかった記憶。多分チャンネルネコかなんかでみた。
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