ずっと積んでいたのを観たら思いのほか良かった。
陰謀や事件の真相がメインではなく、
歴史的大事件に巻き込まれた民間人や医者、捜査官やシークレットサービスの、
『状況』に振り回される姿をドキュメンタリーチックに描いた好みの作風。
『ユナイテッド93』や『ブラッディサンデー』が好きな人ならハマるかも。
大統領の遺体を入れた棺が、エアフォースワンに入れず座席を大急ぎで外したり、扉を鋸で切ったり、
最終的には警護官が大勢で力づくで機内に運び入れるシーンが、本当に想定外の事態に直面したリアルさがあって良かった。
オズワルドが真犯人かどうかはこの作品では明示されず、
そもそもそこに焦点は当てていないが、誰にも相手にされない葬儀の場面は物悲しかった。