エディ

アデル、ブルーは熱い色のエディのレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
2.4
女性の同性愛を描いた作品。映像は美しいし、脚本も凝っているし、演技、演出も秀逸。しかし、どうしても受け付けなかった。

主人公の女子高生アデルは自身はストレート(異性愛者)だと思っていたが、男性と居ても楽しくないし、同級生の女子に恋愛感情を抱いたりしてクラスメートから怪しがられる。そんなある日、町で青い髪の男っぽい女性を見かけ、一目ぼれをしてしまう。ずっとその女性が気になっていたのだが、男友達と冒険がてらにゲイバーに行ったときに、とうとう運命のその女性である美術学校の学生エマに再会する。
エマもアデルを気に入って二人は急速に仲を深め、何年も幸せな日々を過ごしていたが、画家になったエマの作品披露パーティ後で居心地の悪さを感じてしまう。。。

対象が同性か異性かというだけで、この映画はロマンス映画だ。作品の質も高く、パルムドールを受賞したのも頷ける。しかし、どうしても生理的に受け付けず、観終えるのに2週間もかかってしまった。。。

同性愛系の映画があまり好きじゃないのもあるが、ここまでの拒絶反応を示した事はない。
理由は直ぐに判った。主人公アデルの口許がだらしないのだ。口を開けているからダメというのだったら、スティーブ・ブシェミが出ている映画は全く観れないだろうからそれは違う(因みにブシェミのファンです)。

アデルの口を強調し過ぎている意図を自分なりに感じ取ってしまったのだ。

アデルは始終口をだらしなく開けていて、食べ方もとても下品で貪り食うように口を開けて食べている。映画はそんなアデルの口をドアップにするシーンが多く、夜は口を開けて寝ている姿、デモで大口開けてシュプレヒコールを上げている姿をアップで映し続ける。とにかく口のアップが多いのだ。

こんな演出をしている理由は、女性同士の激しい恋愛行為を描く代わりに、アデルの口を「意思を持った性器」として表現しているのだと思ってしまった。

愛を貪欲に求め、キスをして食べ物を貪り食うアデルの口。アデルの口がまるで獲物を求めるバクテリアのように形を変えながら、ウニョウニョ動くように思えてしまったので、なんでもない普通のシーンでも観るのが苦痛になってしまったのだ。

口が性器の象徴なのかもしれないと思ってしまったら、美しい映像なのに最初から最後まで濃厚で卑猥なものに感じてしまい、「きもちわりい~」とおなか一杯になってしまったのだ。

まあ、とにかくすごい作りの映画だと思う。自分には全く合わなかったが、意図は判るし効果も絶大だ。

ラストは予想可能だけど、自分にはようやく終ったという安堵感の方が勝った。。。