ラッシャーさん

アデル、ブルーは熱い色のラッシャーさんのレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
4.1
期待以上。ドキュメンタリーみたいなリアルなカメラワーク、エマの消えそうなぐらいの透明感、アデルの無造作な髪とちょっとあどけないほっぺ、白い肌、全部きれいでずっと見てられる映像。エマの髪がブルーでなくなる時を起点に、二人の関係が変わって、そこからアデルはブルーを身に着け始めてる。アデルの過ちは自業自得と言えばそうでどうしようもないけど、まだ若くて本当の愛情が何か知る前だったんやろなー。あとは同性婚が認められてるフランスでもまだ偏見はこんなにあるってことに驚いたけど、それゆえ周りに公言したくてもしにくいもやもやが二人の関係を曖昧にしてしまったのかなとも思う。でもアデルも成長したね。最後の絵画はとても切なくて泣きそうになった。アデルは確実にエマの中で大切な存在であって魂では繋がってる気がした。あと始めに授業で音読させられてた学生のアデルが最後には子供たちに音読をさせてたのもいい対比になっててアデルの成長を感じた。総じてアートとして表現が素晴らしい映画。音楽も全部すき。珍しく感情を動かされて長々とレビューしました。

関係ないけど刺さったアデルのことば↓↓
「長く勉強して気づいたら高学歴だけど職がないなんてことになりたくない。それより確かなものがほしいんです」