ひろ

アデル、ブルーは熱い色のひろのレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
3.6
監督・脚本・製作をアブデラティフ・ケシシュが務めて製作された2013年のフランス映画

第66回カンヌ国際映画祭においてパルム・ドールを受賞した作品

イケメンと付き合っても浮かない気持ちのアデル、そんなアデルが偶然出会った青い髪の女性エマに一目惚れしてしまう…

LGBTを描いた作品がパルム・ドールを受賞しただけでもすごいことだけど、アデルを演じたアデル・エグザルホプロスとエマを演じたレア・セドゥの女優2人が史上初で俳優なのにパルム・ドールを2人共受賞という快挙を成し遂げた

女の子が女の子に恋をするっていう恋愛映画ではあるが、アデルがアイデンティティを模索したりする人間を描いた作品でもある
フランス映画は音楽をほとんど使わなかったり、長回しが多かったり、アメリカの映画とは個性がだいぶ異なる
映画というエンターテイメントを撮っているアメリカ映画と違って、人間や人生の哲学を描く文学と言っていいのがフランス映画だ

フランス映画でLGBTがテーマの映画ってあんまり記憶にないけど、この儚くて切ない愛の映画はカンヌの最高賞を受賞しただけあって記憶に残る作品になった

エンターテイメント性はアメリカ映画には勝てないかもしれないが、テーマを深掘りして真理を描くのはフランス映画が一枚上手かな
印象的に青色を使っているのもよかったのに、日本ではR18指定になっちゃった作品だからもったいない。とりあえず見るべきだ
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