ゆゆこ

アデル、ブルーは熱い色のゆゆこのレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
4.5
炎は、外側の赤い部分が熱いように見えて、真ん中の青い部分が1番熱い…

冴えない人生を送る”はずだった”アデルが、本気の恋をして悩んで歩いていく成長ストーリー。
何気ない文学の切れ端の、彼女の人生に寄り添うようにささやいていく感じが
詩的でありロマンチックであり悲劇的。

冷静を表す青色に包まれながら、
情熱的に生きた道

エマの青、大人らしい落ち着きの 青、

アデルの青、初めてを表す青、子どもらしい未熟さの 青。

ふたり同じ恋に落ちたように見えて、
パレットに出された青は実は濃淡の違う青のようだった。

世間的にレズビアンといわれる関係だろうががなんだろうが、
いわゆるそれは、その人間が生きる人生経験であって、
よろこびであって、苦悩だ。
人間の抱える”青”と”青”の衝突にすぎない。
“生身”であり、”本気”の衝突にすぎない。

冷たく見えて、ほんとのところは熱い。
見せかけの赤よりも、1番熱い。

青は
冷静と情熱、未熟と成熟を兼ね備えているように感じる。
なんと皮肉的で詩的な色なんだろう。


あなたの人生は何色ですか?

ともし聞かれることがあれば、

そうですね、青色ってところですかね

と答えてみたい。