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アデル、ブルーは熱い色のこどものレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
5.0
愛の不可逆性。もう二度と同じには光らない。

鑑賞前からビリビリと強烈に惹き付けられる何かを感じていた作品。
「もっと早くに見ておけばよかった><」なんて普段思うことは無いけれど、この映画に関しては、もっと早くに見ておけば本当に人生が変わっていたかもしれないなと思う。だけど後悔はしていない。
今はこの作品に出会えたことを心から嬉しく思えるから。

エマとアデルが出会った瞬間、あの感じは何なんだ?そこには確かに引力が働いていた。空気が薄くなって時間が歪んでしまうようなあの感覚。たぶん僕もエマに恋をしてしまったんだろう。

エマはアデルより大人だった。常に。
アデルはきっとそこに惹かれたんじゃないかな。エマに対して、尊敬とか憧れの念も抱いてたんだと思う。「大人に見られたい」と言っていたアデルが青のドレスを着て展覧会に行くシーンは痛々しかった。青、エマの色だ。青で身を包んでも何も変われないのに。大人になれるわけじゃないのに。青の中にエマを探すなんて、虚しいだけなの分かっていたはずでしょう?分かっていてもしてしまうんだよね。アデルの幼稚さと不器用さに胸が痛くなった。きっと、エマには絶対追いつけないんだ。

「人を愛する」ことの、すべてが詰まった映画。どうしようもなく自分勝手で、どうしようもなく美しい。