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アデル、ブルーは熱い色のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
3.8
ジュリー・マロによるフランスの人気コミック「ブルーは熱い色」をブデラティフ・ケシシュ監督が映画化。
同性の女性に一目惚れし一途になる若い女性の愛の行方を激しい性愛描写を交えて繊細に描き出したラブ・ストーリー。
原題: La vie d'Adele(アデルの人生) : Chapitres 1 et 2、(英) Blue Is the Warmest Colour (2013)

女子高校生のアデル(アデル・エグザルコプロス)は、青い髪の女性とすれ違い、一瞬にして心を奪われる。
その後、バーで偶然その女性、美大生のエマ(レア・セドゥ)と再会したアデルは彼女への愛にのめりこんでいく。
数年後、夢を叶え教師になり、自分をモデルに絵を描くエマと幸せな日々を送っていたが、共に過ごす時間が少なくなった寂しさから職場の教師と関係を結んでしまう。
疑念を持ったエマに問い詰められても正直に言わなかったことから、嘘つき呼ばわりされ家から追い出される。
しばらくして、エマの個展に招待されたアデルは、ブルーの服を着て出かけ、今は別な女性と暮らしているエマと会う…。

ラストは後姿…

「思い出は残り続ける。死ぬまでずっと」

アデル役のアデル・エグザルホプロスが、繊細に揺れ動く女性心理を豊かに表現して素晴らしい。
ソファニ・エル・ファニのカメラも見事で170分の長さを感じさせない。
マリヴォーの「マリアンヌの生涯」から"一目惚れ"について、ギリシャ悲劇「アンティゴネ」から"幼さとの決別"について学べば、この映画のテーマがより分かるかな。
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