東北記録映画三部作 ②(新地町編)
震災から1年と少し、対話のみによって構成
三部作のほかの作品もそうだが、語り手を真正面からカメラで捉えたショット、あれはどうやって撮っているのだろう…
「写真そのものが手元になくても、その写真の光景でその場所を覚えている」というある方の話。
震災によって過去の記憶が塗りつぶされてしまったわけではなく、ふとした時に昔の記憶がビジュアルイメージとしてよみがえって来ることもある。そしてそのとき、昔いだいていた「海」の印象までもが瞬間的に戻ってきたりする。
そうした記憶の作用みたいなものがお話の中から伝わってきた。