わたP

嗤う分身のわたPのレビュー・感想・評価

嗤う分身(2013年製作の映画)
3.5
例えば、例えばですよ。飲み会かなんか終わって男2:女1で帰ることになるとしますよね。ほんで、僕は、あ、じゃなくて男Aが残りの2人にじゃあここらへんでバイバイー。みたいな雰囲気を感じるわけです。まあそりゃあ確かにそこの駅から乗らなきゃいけなかったりするかもしれないですよね。でまあ、残りの2人を見送ってたら、その2人がやたら親密そうで、今にも手なんか繋いじゃったりしそうになりますわな。そしたら僕は、じゃなくて男Aはものすごおおおおおい惨めで、選ばれなかった側であると、敗者であるという気持ちになって、強烈な孤独感に襲われて目眩、貧血、冷え性、腰痛、痔、坐骨神経痛、胃痛、口内炎、指の逆剥け、なんかの症状が一気に現れてつらい。ということがまあ例えばの話なんですけど、ありましたよね。

ああもう感想書くの辛くなってきたな。
とまあそういう経験とかそういう思いを知ってるという身にとっては、ものすごく身につまされる、苦虫の味を思い出す映画でしたね。

でこの場合、その異性が欲しいっていうよりかは、同性に負けたっていうことのショックの方がでかくて、自分だって別に魅力的であるとは思わないけど、こいつに負けたのは心外だ!なんてこともあったりして。という話はもういいんです。

もっとSFよりの難解な映画なのかと思いきや、やってることは冴えないストーカーの男が頑張ってチャラ男に買って愛しの女性をゲットするっていうだけなので、かなりわかりやすいものになっています。

分身の正体がなんなのか?っていうところは、劇中にジェシー演じる主人公のほかにも、特に説明されないまま、同じ人物が別の役で登場するので、そういうことがある社会。ということなんだろうなあと、気にはならなかったです。
分身に打ち勝つラストも、あー、賢い。なんて思ったりして、ただの雰囲気世界観映画なのかと思いきや思いの外娯楽的に楽しむことが出来ました。
時々コミカルなシーンもあったりして、テリー・ギリアムと江戸川乱歩とラブコメが好きな人が撮ったって感じです。