Vega

嗤う分身のVegaのレビュー・感想・評価

嗤う分身(2013年製作の映画)
4.0
冒頭から悪夢を見てるような、時代も場所も不明瞭な世界で迷子になってるような気分にさせられ、それが最後まで続きます。

なんか哲学的というか。
うまく言えないんですけど、私が感じたのは、意識とか存在の曖昧さっていうものでしょうか。
自分の存在もいくら声高に「いまここ!」と叫んだところで、他者からの承認や意識の共有が無ければ存在しないに等しいのですね。
逆に全員が真実と言えばそれが真実になってしまうという怖さ。

主人公のお母さんは認知症?なのかな。私は病によって認知がズレてしまっている人と日常的に関わっているのですが、自分が真実と思ってる世界を、周囲にことごとく否定され続けたら、それはとてつもなく孤独だな、と‥‥思いました。