ダイセロス森本

嗤う分身のダイセロス森本のレビュー・感想・評価

嗤う分身(2013年製作の映画)
4.6
何故日本の昭和音楽をたまに流すのかが疑問なのだけれども、歌詞がそれなりにマッチしているのがまた良い。変な雰囲気を生み出すのに適している…日本の音楽…。
ジェシーくん、すごい演技力。こちらは『複製された男』より良くできていたし、最後まで色々な仕掛けがあったのでよろしい。
ドッペルゲンガー的な話は、どこかで共通するものを見つけていく主人公の頭の良さ等が楽しく、どう解決するんだろうとわくわくする。
結局主人公はドッペルゲンガーに負けて死んでしまうか、どちらも死ぬか…の2パターンなのはわかっているのだけれども。共存というのは難しいのが同じ顔の宿命。性格も全然違うとより難しい…。

これはドスさん(馴れ馴れしい)の『分身』が原作ですね。お話知ってると思ったらそういうことだったんですね~。
どんどん2人が同じような人間になっていき、どちらがどちらなのかわからなくなるもたせ方がさすが。
簡単に答えを出せない、出させない演出と、混沌。
ただの複雑に見せた映画のような気がするけれども、お馬鹿さんはこんな映画を描けないのであります~。
素晴らしい…。