鍋レモン

嗤う分身の鍋レモンのレビュー・感想・評価

嗤う分身(2013年製作の映画)
3.7
⚪概要とあらすじ
ロシアの文豪フョードル・ドストエフスキーの著書を、ジェシー・アイゼンバーグ主演で映画化した不条理スリラー。

要領が悪く存在感の薄いサイモン・ジェームズ(ジェシー・アイゼンバーグ)は周囲からまともに相手にされず、向かいの部屋に住む職場の同僚ハナ(ミア・ワシコウスカ)を望遠鏡でのぞくパッとしない毎日を送っていた。そんなある日、彼と生き写しのような新人ジェームズ・サイモン(ジェシー・アイゼンバーグ)が入社してくるが、職場では誰もジェームズの存在に驚かない。容姿は同じでも性格は全然違うジェームズの登場により、サイモンは追い詰められていき...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“お前は、俺だ。 自分は、誰だ。”

「特殊な存在でありたい」

⚪感想
恐ろしいほど暗くてシュールな映画。

劇中歌として「上を向いて歩こう」などの日本の昭和歌謡が流れる独特さ。
内容は理解できるけど本質的なところはよく分からず難解。

ジェシー・アイゼンバーグが2役を演じているけど主人公のサイモンの方は観ていて辛くなるほど内気でさえない男。一方で、ジェームズはみんなに人気でモテる。
ジェームズにいいように使われてしまうサイモンが切ない。

ヒロインのミア・ワシコウスカが可愛かった。レア・セドゥ的な魅力がある女性。

薄暗さと陰湿さが凄い。

二重人格だと都合が悪いから分身かドッペルゲンガーって所かな。

いつの時代でどこの国かとかは分からないけど、未来のような雰囲気も感じる。

望遠鏡を使って向かいのアパートのハナの模様を観察する主人公が割とすきだった。

なかなか不条理な物語だった。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。
鍋レモン

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