肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

わたしの名前は...の肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

わたしの名前は...(2013年製作の映画)
2.4
心に深い傷を負い、どこにも居場所のなくなった「ゴーンガール(小学生)」の野蛮に見えたトラック野郎との旅路

※ ほぼ序盤にショッキングな"性的虐待"(勿論性的シーンではない)のシーンから端を発し、狭い世界の"社会常識"を用いての映画批判に快感を見出してる方たちは観ない事をおすすめします ※

ファッションブランド、デザインナーと知られるアニエスベー初監督映画。映画業としてもハーモニー・コリン監督映画のプロデュースにリンチ、タランティーノ映画の衣装デザインを担当ととてつもなく映画との綿密な関係者。
その肩書きから想像する果てしなく"ファッショナブル"かつさぞ独特な"センス"が生かされた映画だろうという期待を大きく下水道を潜っていきます。
わかっていますw そのイメージとしてトム・フォード監督『シングルマン』を前提として抱えて臨んだ事が悪かったのは承知していますw

ただ言いたいのは、この映画は"あざとい"んですよね。映画監督としての承認欲求のような下心が透けて見え、その膨らんだ"鬼才監督でしょ?"感に見合わない力量の映画といっところ。
しかし、脚本や描きたい事のストーリーラインは充分に「ロードームービー」していて、"良作"の範囲に入るものだと思うのです。
私の評価は映像(映画)としての評価です。

実際には低予算で"極私(小説)的映画"に仕立て上げた感じで、キャストも有名俳優を避け、スタッフ陣も監督自身の繋がりで完結させた感じのようです。
しかし、その知名度で「インディーズ映画撮ったけどどう?どう?」を評価を得ようとする小手先の映画を撮るのはいかがのものか?と映像を観て思ってしまいました…

通常撮影の映像からして画質の精度は低く、さらに前時代の手持ちカメラ風のVHS映像風のシーンを無秩序に挟み、途切れ途切れポートレイト写真も入れてくる。これが、2013年制の映画です。
映画業関わりから主にリンチ映画の『ツイン・ピークス』系統の影響を多大に受け、ロードムービーとしては『ストレイト・ストーリー』を参考にしているんでしょう。
そんな"鬼才欲求"に塗れた「監督初心者」が撮った映画が"これ"といった感じです…

低画質・低技術の初心者映画ながら女優として初心者であろう主演の少女の輝きっぷり、置かれた立場による表情の"生死"と移り変わり、そこを引き出せただけでもこの映画を見た甲斐はありましたが、それ以外は見ていられないほど"お粗末"なものでした…