馬々と人間たちのネタバレレビュー・内容・結末

「馬々と人間たち」に投稿されたネタバレ・内容・結末

舞台劇「エクウス」でも、馬は「視線」として描かれているように、間近で見る馬の目は巨大でぎょろりと突きだして、人間よりも少し高い位置にある。
高級とされる馬革は薄く滑らかで、生きている馬の筋肉のオウトツに合わせ美しい陰影を映し、たびたび絵画や彫刻のモチーフにもなる。
「種馬」という言葉が精力絶倫な人間の男性を差すように、巨大な陰茎は畏怖としてとらえられている。
その一方で人間の移動手段として、娯楽として、農耕用の重機として、理不尽なまでの労働を課せられもする。
ラスト、追い立てられた野生の馬たちと人間が囲いの中で混然とうごめく様子は象徴的だ。防寒具を着た不恰好な人々が美しく躍動する馬を捕えるために、ひどく暴力的に振舞い、ときに跳ね除けられる。
アイタタタ。こりゃヤラレタ。

噂には聞いてたけど、こりゃ怪作もいいとこだわ。

気持ち良い位のクズたちを、映画史上初の‘‘馬目線”で綴った人間賛歌。もう馬刺は食えない。

馬が人よりも従順に動く瞬間を撮らえた驚異のカメラワークとシチュエーションには感涙しかけたが、その内容は酷い汚い。
繰り返される高貴なジョークに、観客全員で爆笑した。
あー楽しかった。

タイヤが人間を殺しまくる、『RUBBER』というキチガイ映画と少し似ているような。

人より馬の数が多い映画なんて、初めて観た。DVDほしい。
馬の個性や習性と、馬に対する人の性格が丁寧に描かれてた。

ロシア船に乗るアジア人(モンゴル人?)が、懐かしそうに、優しく馬の体に触れるシーンがある。共感して、泣きそうになった。
馬のいる生活を知る人は、懐かしいような、恋しいような気持ちを思い起こすんじゃないだろうか。

人を信じて群れからはぐれ、抵抗せずに殺される馬の姿に心を締め付けられた。また、判断を誤って生き延びるために最後の手段を選ぶ決意をした男の慟哭も辛い。
これらのエピソードが、起こり得る一つの現実として、淡々と、リアリティを失わずに描かれている。

何故かとても見易かった。
R-12でいいのか?!と思うシーンがいくつかあったのはご愛嬌。