胸をえぐられた
胸をえぐられるほどずっと辛くて苦しかった
同じ人間なのに。ましてや韓国と朝鮮は同じ民族なのに。生まれた場所で幸せになるか不幸になるか決まっちゃうなんて。北朝鮮ってやっぱり白い目で見られちゃってるけど国のトップのせいで一般の人たちは辛い思いをして日々生きてるのかもな、、そうでなければ北朝鮮での生活が当たり前なのだと洗脳されてしまっているのかな、、
この工作員たちは自分たちの家族を守るため、韓国でスパイをし、北の情報を流す脱北者たちを暗殺している。中には生まれたばっかりの子供まで、、殺したくないと心では思っているけれど声にも出せずに。殺さないと自分の家族が危険な目に遭うから。手に汗を握り震えながら殺している。隣の家族は喧嘩ばっかり。妻と夫の怒鳴り声が毎日聞こえて来る。それでも隣の家族が羨ましい。愛しい人を抱きしめ、憎しい人に暴言を吐くことができる。
自分たちがいかに国に恵まれて生まれてきたのか身に染みて思い知る。なんの隔てもなく家族を愛し合うことができる。それがどれほど幸せなことか。それさえできない人たちが私たちのすぐ隣にいると思うと、日々の生活に感謝して生きなければと思う。
最後の船の上での工作員たちの会話。あれほど胸に突き刺さる会話は初めてだった。涙が止まらなかった。
