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ウィ・アー・ザ・ベスト!のレスターのレビュー・感想・評価

ウィ・アー・ザ・ベスト!(2013年製作の映画)
4.0
いつかのTIFFで見逃していたのをようやくノーザンライツで観られました。
結果から言うと面白かったです!

テーマは「見えない感情」だと思っていて、
ボボとクラーラの関係、大人への憧れと反発、規則、信仰心、これらがパンクの歌詞に集約されてると思う。

ボボとクラーラの役どころは見応えがあり、特にボボの立ち回りが印象に残った。
クラーラを止める役でもあるんだけど、自分の事になると結構大胆だ。

感情的にはボボ&ヘドウィグ対クラーラという図式なのだが、ヘドヴィグもまたいい立ち回りをしていて、「ボボ&クラーラ」の関係を「ボボ&ヘドヴィク&クラーラ」にしてしまうのも素晴らしいと思う。
ヘドヴィクは誰かに似てると思ったらレア・セドゥだ。

あと、自分が印象的だったのは、序盤でクラーラが原発の危険性を唱えてるところ。
舞台が1982年の設定なので、チェルノブイリも3.11もまだ先の話。
監督の奥さんの漫画が原作らしいのだが、これも原作にあったのか気になるところ。

全体的にコメディ要素なので観やすいし、思春期の青春モノとしても楽しめるし、その上で社会的テーマもあるので、これは多くの人に見て欲しいです。