菩薩

ウィ・アー・ザ・ベスト!の菩薩のレビュー・感想・評価

ウィ・アー・ザ・ベスト!(2013年製作の映画)
4.0
まず勝手にちびっ子男子3人組がパンクバンドを結成して…の話だと思い込んでいた自分に強パンチの昇竜拳喰らわして燃やしたい、おそらく自分の中にパンクバントをやるのは男の子みたいなチンケなバイアスが存在していた。素晴らしきマルクス主義フェミニズム映画でありまさにライオット・ガールの映画、『20センチュリー・ウーマン』がニューウェーブと思春期の精神的移ろいと成長の機微を絡めて描いた傑作であるならば、こちらはパンクを通してフェミニズムの勃興、衝突から挫折、そして復活と強化までを描いた作品として観ていいように思う。チューニングもまともに出来ないマンスプクソおっさんの鼻を明かしてやるとこなんて最高だし、最後もわきまえる事なく生きて行く最高の姿勢が提示される。男はただ男に生まれただけで女性より多くの領域を与えられる事になんら疑問を抱かず生きていき過ぎだし、女に生まれたからってなんでお前らが望む女にならなきゃいけないんだ、そうじゃねぇだろアホンダラとしっかり中指を立てる反抗と解放の映画。今日のサム・フリークスは革命と解放の二本立ててなんかめっちゃスッキリした!!!ただちゃんと怒られるべき時には怒られて大人になった方がいいと思うよ!!!!!
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