うえの

インセプションのうえののレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
4.6
人間の無意識に入り込み頭の中の情報を抜き出す企業スパイとして暗躍するコブとアーサー。彼らにその逆の相手の脳内にとある考えを植え付ける依頼をかけてきたサイトー。
前科を抹消し、家族と再び暮らすことを約束させたコブたちは様々な仲間を集め、遂行困難なミッション、インセプションへ挑む。

舞台は夢。
重力や街並みが思いのままの世界。
その世界で死んだらその魂は「虚無」へと落ちて行く。
時間の流れは通常の世界の1/20。

某FFも某KHを手がける某SEも真っ青の厨二設定!
圧倒的な世界観でハリウッド規模の厨二病を実写映像化!
後世に残る黒歴史どころかダークナイトで爆発したノーランのキャリアを確立させた作品に!

今作の特徴として他のSF映画に比べ、世界観や用語などが段違いによく練られている。おかげで正直何言ってるのか全くわからないが序盤から中盤の1時間近くを仲間集めに並行し、違和感なさげに説明にあてているためどうにかこうにか理解はできる?笑

リーダーのコブを筆頭に夢の世界での建築物などを組み替える「設計士」のアリアドネ、偽装や変装などでターゲットを翻弄する「偽装士」のイームス、より深い眠りで夢を安定させるための薬を作る「調合士」のユフス、右腕で相棒のアーサーと同行を希望した依頼人のサイトーの6人でターゲットの夢の最深部を目指し、潜入する。
バッチリ二つ名も用意したキャラクター設定や夢の中への侵入者と戦う能力を「夢の武装化」と呼んだり、自分独自の形や方法で夢か現実かを判別するための道具「トーテム」など心踊る展開や用語が後半は連発する笑。

キャスト陣もレオナルドディカプリオに渡辺謙、常連のマイケルケインやキリアンマーフィーにトムハーディなど今までと今後のノーラン作品を象徴するようなノーランオールキャスト!
おそらくマリオンコティヤールの度重なる悪女役のキャリアは今作から始まったのではないかと感じています!笑

2017年のダンケルクの公開を記念した新宿ピカデリーでの爆音クリストファーノーランオールナイトにてライブ音響で劇場での初鑑賞が出来た。
1作目にダンケルクの戦場、2作目にインターステラーの宇宙、3作目に今作を鑑賞して完全に夢の中へと誘われた。。(うまい!)
この作品をダークナイトとライジングの合間に2年ペースで発表した当時のクリストファーノーランはきっと神の生まれ変わりかなんかだったんだろうな笑。
ちなみに自分はラストの解釈に関してはわからないし、毎回観るたびにラストシーンを考察する体力が残ってない笑。
いろんな人のレビューを観るのが楽しい作品!

2015年07月18日(土)1回目
2017年09月08日(金)2回目@新宿ピカデリークリストファーノーラン爆音上映
2018年02月18日(日)3回目@早稲田松竹
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