yukihiro084

インセプションのyukihiro084のレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
5.0
言ってしまえば映画は、
面白い映画か、面白くない映画の
2つしかない。

めちゃくちゃ面白かった。
めちゃくちゃ面白かった。
えっと、うんとね、
めちゃくちゃ面白かった。
他に言いようがない。

やはりこれも3回目の鑑賞。
3回目が最強に一番面白い説が
より強固なものになった。

最初はもちろん映画館で。
とゆーかノーラン作品を
映画館以外のチョイスは考えにくい。

200年前、写真の登場で、
絵画は死んだ、と呟いた画家がいた。

後に印象派と呼ばれる若者たちは、
写真と競うようにリアルを追求する
のではなく、その180度逆に行った。
リアルに描写するのでなく、
(自分の目で見た印象のみ)を
キャンパスに描いた。自分で感じたもの、
太陽の眩しさや、暖かさや、風や、
花の香り、湿気や、静けさも描いた。
きっと彼らは絵画にしか出来ないことを
見つけ出し、やり遂げたんだ。

CG全盛の時代に、どこの映画会社も
3D映画を作り始めた。
それは、映画とはの本質的なことより、
映画業界は、どんどんテクニカル的な
表現に行こうとしている中、
やはりこの男はずっとこう考えていた。
(映像表現でしか語れないものは
何なのか)と。コダックを救ったように、
映画の在り方をも救おうとしている。

(アルジャーノンに花束を)が、
小説でしか表現できないものであるように、
ノーランは映像のクオリティにこだわる。
音にもこだわる。そして彼は

(時間)にこだわっているように思える。

(メメント)も、(ダンケルク)も、
(インターステラー)も、
みんな、(時間の進み方)が物語の
キーではなかったか?
そしてこの(インセプション)も。

終盤にかけての、夢の階層によって、
進む時間が違うことが、どれだけ物語に
驚きと興奮とスリルを与えたことか。

時間をコントロールする。
それは絵画でも写真でも活字でも舞台でも
なく、映像でしか表現出来ないことでは
ないのか?それがノーランの一つの答え
ではないのか?そう考えたのではないか。

演者もみんな、素晴らしかった。特に、
レオ、ゴードン、トム・ハーディ、
もう、それぞれのキャラクターが最高に
かっこよかった。

ノーランが20年ほど考えていた作品だ。
こちらも20年付き合えば、きっともっと
深くこの作品を知ることが出来るかも
しれない。その価値は充分ある。