踊る猫

インセプションの踊る猫のレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
4.3
相手の夢の中に入れる産業スパイが同じ能力を持つ仲間とチームを組んでアクションを起こすという話。ありがちな夢と現実との垣根が悪夢的に(?)崩れて行く……というようなパターンの話なのではないかと思ったことと、あとは SF が概して苦手だということもあって敬遠して来たのだけれど、今回観てみてそうした予測は幸運なことに裏切られた。つまり、この映画は極めてその展開からして分かりやすく、夢と現実の境が崩れるといったパターンの話ではない。だからこそ多くの観衆の心を掴んだのだろう。雪景色の中で繰り広げられる銃撃戦が圧巻。最後の最後、主人公は現実に戻ったのだろうか? それとも夢の中に閉じこもったままで終わったのだろうか? どのようにでも解釈させる重いラスト・シーンだった。
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