他人の夢に入り込んで情報を抜き取る、植え付けるという発想が面白かった。
夢は自分の記憶を整理する機能であったり、感情が大きく関わっていることもしっかりと取り入れられており、また何でも創造できるということもストーリーと関連して魅せられる部分であった。
夢の中は心のスピードが早いとのことで現実の20倍長くいられるらしいのだが、夢の中でまた夢に落ちることで更に20倍、さらに夢に落ちれば… まさに精神と時の部屋状態。
しかし、こんな具合でコブが実際に妻との理想を求めて1度夢の中で生涯を過ごした結果、人間やはりわからなくなってしまうものだし、現実とわかっていても夢を追ってしまうものなんだな、としみじみ感じる。
