wawvv808

インセプションのwawvv808のネタバレレビュー・内容・結末

インセプション(2010年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

海岸に横たわる一人の男性コブ(レオナルド・ディカプリオ)、彼の手には拳銃とコマが握られていました。シーンは変わり、コブと日本人男性サイトー(渡辺謙)は、ある部屋で会食をしていました。コブは「夢の中のアイデアを盗まれたくないならば、私に協力して欲しい」とサイトーに言います。しかしサイトーは彼の話を信じるわけでもなく、はぐらかします。そこでコブは彼のアイデアを盗もうとしますが、逃げられてしまいます。ここはサイトーの夢の中だったのです。それでもコブは何層にも重なったサイトーの夢の中で彼を追いかけるが、サイトーが夢の中にいることに気付いたため失敗してしまいます。コブは、失敗を許さない依頼主から逃げようとするが、そこにサイトーが現れます。コブと仲間のアーサー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は、サイトーからある話を聞かされます。サイトーはライバル企業の会長子息にインセプション(人間の無意識にとある記憶を植え付ける)してほしいということを依頼してきます。コブ達は通常エクストラクトという無意識の中から情報を盗み出す行為を専門にしていました。インセプションは限りなく難しいことで、最初コブはサイトーの依頼を断ります。しかし、コブはエクストラクトの犯罪歴とある理由のせいで司法から追われ、妻が残した子供たちの元へ、家へも帰れない状況に置かれています。その犯罪歴を消して子供の元へ帰ることができるようにしてやるというのがサイトーの提示した見返りでした。

依頼を受け入れたコブはまず準備として仲間を集めはじめます。夢の中で他人に成りすます偽装師イームス(トム・ハーディ)、そして夢に入るための薬を調合する調合師ユスフ(ディリープ・ラオ)。義理の父親である大学教授へ紹介を頼み夢の世界の構造を作る設計士の女子学生アリアドネ(エレン・ペイジ)も引き入れます。そしてサイトーのインセプション依頼の目的はこうです。エネルギー市場を独占間近のライバル企業のトップ、モーリス・フィッシャーが既に寝たきりで死が近い。死亡したら息子のロバート(キリアン・マーフィー)が会社を継ぐことになっている。そのロバートに父親の築いた帝国をつぶさせるようなアイデアを植え付ける(インセプション)、というものです。コブが家へ帰れないもう一つの理由は別にありました。それは自殺した妻が、コブが子供たちに会えないよう弁護士に「私は夫に殺されそうになっている」と言い残して死んだこと。これによってコブは社会的には妻を殺した事になっているというものです。妻はコブとともに夢の中の夢、さらにその下の潜在意識、何層も深く深く愛を求めて自分たちだけの世界を作るために潜っていきました。その中で妻は現実と夢の区別が現実に戻ってもつかなくなってしまいました。そして夢の中で死ねば夢から目が覚め現実へ戻れるというシステムがあることによって、現実へ戻ってもここは夢だと思い込んでいる妻は死んで現実へ戻るんだと一緒に死のうと言い張ります。そしてコブを後戻りできなくするために弁護士に前述の話をして最終的に一人でホテルの窓から飛び降り自殺したという経緯です。

仲間を集めたコブはインセプション計画を次のように立てました。ロバートの夢の第3階層にまで行き、そこで「父親とは違う道、自分の思う道を進め」というインセプションを行うというものです。飛行機内でロバートを眠らせ夢の中へ入っていったコブ達のチームは、ロバートの夢の中で突然武装化した人間から攻撃を受けます。ロバートはエクストラクトを防ぐ訓練を受けていたのです。その場合、眠っていても意識を武装化させ、それを防ぐことができます。この攻撃で胸に被弾したサイトー、本来は夢の中で死ねば目が覚めます。しかし今回の場合は鎮静剤が強すぎるため死ねばさらに下層の虚無という階層へ落ち、精神が正常に戻らなくなるまで現実へと戻れないのです。しかし計画を成功させるためコブ達は作戦を進めます。コブたちは急いでロバートを誘導し、父親の暗証番号を聞き出そうとしますが、そこにも武装部隊が近づいてきます。逃げたコブたちは、大型のバンに乗っていました。雨の中運転をし、敵は彼らの車を襲撃してきます。彼らは急いで目覚めるため、バンを川に落とし、着水します。第2階層、衝撃により彼らが目覚めるとそこはホテルの一室でした。外は市場が爆弾により破壊されています。息子は、助かりたければ自分に従うほかないと言います。彼らは息子の夢のさらなる階層に進むため、皆をまとめてホテルを出ます。第3階層、目覚めたところは雪の中に佇む要塞でした。ロバートの夢を防衛する部隊は彼らを襲撃してきます。サイトーは胸の傷がどんどん悪化していき、動けなくなります。コブたちが逃げようとすると、その目の前にコブの妻が現れ、ロバートを銃撃してしまいます。作戦に失敗したコブは全ての作戦を終了し、強制的に現実世界に戻ろうとしますが、「設計士」アリアドネの提案で、次の階層にいくことになります。

第4階層。そこはコブと妻モルとの思い出の場所でした。二人が過ごしていると離れたくないと思うようになります。一緒に死のうといい、彼女は窓から身を投げてしまいました。コブはいつも夢の中でモルと過ごしていたのです。そんなことから決別しようと思ったコブ、全ての世界が崩れていきます。冒頭のシーンへと戻り、コブは潜在意識で漂い続けていたサイトーと再会し「現実世界に帰るんだ」と促し、サイトーは銃をこめかみに当てる。第3階層で目を覚ましたロバートは亡き父に会うと、父から自分の道を歩むよう言われます。彼らは無事に飛行機で目を覚まし、生還を果たします。ラストシーン、サイトーが手配し、コブは子供たちの待つ家へと帰ります。トーテムという夢か現実かを区別するための道具で、夢の中だと永遠に回り続けるという「コマ」をコブが回します。そのトーテムが倒れるか倒れないか、その寸前のところで映画は終わります。それが夢か現実かの解釈は観客にゆだねられます。

映画ウォッチより

中学1年の時に視聴。当時物語の意味が分からなくて解説動画を見てやっとのことで理解。多分寝落ちしそうになったせい笑。今度見直してみようと思う。
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