Scarborough

インセプションのScarboroughのレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
4.9
弟の帰省時に久しぶりに。
分からない、、と隣で匙を投げる弟を横目に、やっぱり夢中になってしまう。
辻褄が合っているようでいて、考えれば考えるほど矛盾しているようにも思えてくる夢の中のルールは、いつ観ても難しくて、捉えどころがない。それでも物語がきちんと成立しているのだから不思議。

観ているこちらもトーテムが欲しくなってくるけれど、そもそも、あのコマが倒れるか倒れないかだって、夢の中の自分が無意識に作り出している事象かもしれないし、夢であると思いたいから、コマは倒れず、現実であると受け入れているから、コマが倒れる「夢」なのかもしれない、、とか考えていると、ますます分からなくなってくる。
それはさておき、恐らく、ここで大切なのは、夢かどうかというところより、「現実」という枠組みの恣意的な在り方なのかもしれないと思ったのでした。これが「現実」なんて、確かなものではないんですよね、きっと。

最後に、ジョセフゴードンレヴィット、いつでもかっこよすぎる。
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