コブは人が夢を見ている最中にその潜在意識の中に入って、相手のアイデアを盗む能力を持つ人材だった。
彼はやがて国際指名手配犯となってしまうが、ある日"インセプション"と呼ばれるほぼ不可能な仕事を依頼される…。
鬼才クリストファー・ノーラン監督、レオナルド・ディカプリオ＆渡辺謙共演のSFアクション大作。
『inception』とはなんぞや？
ちょっと難しいよ。
＂人の夢に入りこみ、夢を通じて考え方を操作してしまうこと＂
映画の中では、レオナルド・ディカプリオがある人の潜在意識に入り込み、ある考えを“植えつける”という最高難度、究極のミッションを与えられる。
そのミッションを与え、仲間の１人として一緒にミッションを達成させるのが渡辺謙である。
内容は、ミッションを行うにおいて予期せぬことが起こり、ハラハラする。
人と夢を共有するってだけでもおもしろい発想なのに、夢のまた夢まで入り込むっていう設定がすごくexcited。
伏線が沢山散りばめられていて、だんだんと繋がっていく感じがたまらなく好き。
映像もすごく綺麗だし、主人公が抱えていたものを乗り越えた瞬間は純粋に感動しました。
登場人物たちが協力して「夢」を創り上げ、任務を達成していく姿もかっこいい。
しかし夢の中だからと言ってもなんでもありというわけではなく、ちゃんとできる事とできない事が決められている。
この世界観の構築が精巧で斬新、面白い。
でも＂夢＂と＂現実＂が交差するため、理解が非常に難しかった。
「夢」を題材にガチガチの理論で固めているため、最初は何が起こっているのか理解するのに必死です。
とはいえ、序盤結構飛ばした感じがしたけどついていけるレベル。
分からなくなりそうな時もあるけど、全体的には夢は夢、現実社会とは違うとわかる内容になっている。
でも、夢の中の夢の中の夢の中の夢の中ってちょっと疲れてきた。
アクションが多すぎて、途中で『マトリックス』じゃないかと思ってきたり。
あと、キャストはディカプリオや渡辺謙はもちろん、他の俳優さんもみんな演技うまいです。
ちなみに『インセプション』とは、直訳すると「（物事の）発端、始まり」等の意味だが、劇中（字幕版）では「（対象への"ある考え"の）植え付け」という意味合いで使われている。
しかし物語を観進めていくと、どちらの意味でも矛盾は無い。
ノーラン自らが手掛けたこの独創的な脚本は、彼が16歳の頃に生まれたアイデアらしいね。
あえて３Ｄにしなかった監督のこだわりを感じる。
それにしてもあの終わり方はあまりにニクい。
ラスト20秒間、見事に観客の視線と意識を一点に集中させた。
私もまんまとノーランの思惑どおりエンドロールを呆然と過ごしたのだが、それは心地良く贅沢な余韻だった。
いま自分がいる現実も誰かが操ってて、夢みてるだけだったりして。
そんで死んだ時に目が覚める。
っていうことは誰もが一回は考えると思う。
そう考えると大胆に生きれる。
