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インセプションのnamieのレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
5.0
通算3度目の視聴。
ターゲットの夢の中から重要な情報を盗み出すことを生業にしているコブが、現実世界で大きなパワーを持つサイトーの依頼で競合他社の息子の深層心理に嘘の潜在意識を植え付けるために夢のスペシャリスト達と共に深い深層へ潜ってゆく。
初見では大枠を掴むことも大変な「夢」に関する用語、設定で緻密で静謐な展開が続いていくのかと思いきや、各階層毎で繰り広げられるカーチェイスやガンアクションは爽快で夢の中という設定を生かした物理法則にとらわれない視覚効果は圧巻。
夢はより深層に潜る毎に時間が伸びるという点がネックで、各階層のホストが夢から醒めるために手を尽くすしていく中で、同時進行的に場面が進んでいく様は、遅刻寸前で時間に追われているような心地良い焦燥感が終始作品に緊張をもたらしている。
物語の展開的に素人のサイトーがダメダメでチームが振り回されるというありきたりなプロットではなく、死んでも役割は果たす日本的な仕事人で描かれていたのも嬉しい点。

レオナルド・ディカプリオが主演の映画でつまらなかったものにまだ出会ってないからレオ様が出てる時点で個人的には赤保留くらいの信頼度があると思っています。
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