洋画好きのえび

インセプションの洋画好きのえびのレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
4.8
久しぶりにDVDを引っ張り出して鑑賞。この作品が人生で初めて劇場で2回観た映画。他に劇場で2回観た映画は「アベンジャーズ:エンドゲーム」だけなのですが、アベンジャーズはキャラクター達に対する思い入れがあって観に行ったのに対し、本作は純粋に「この作品はもう一回劇場で観ないと消化しきれない!!」という衝動に駆られて観に行きました。
もう公開から10年も経過しているのに、今観てもあの映像と複雑なストーリー構成は斬新で衝撃的。まだ観たことがない方は是非観て欲しい!!

主人公は「ターゲットの夢の中に入り込むことで機密情報を盗み出す産業スパイ」という突拍子もない設定。ところが、夢に入り込むための方法、夢から抜け出すための方法、夢の中のルール等々、とにかく設定の作り込みが緻密で、「嘘臭さ」は皆無。この世界観や設定の作り込みの凄まじさは、クリストファー・ノーランの作品の中で間違いなくNo.1なのでは。
そして、複雑な脚本も本作の魅力。一回観ただけでは、決してストーリー全体を把握できない。3回くらい観て初めて、あのシーンはこのシーンと繋がっているんだ、ということがやっとわかるレベルの複雑さ。これ、何度も同じ映画を執拗に観るのが好きな人間には堪らないです。何度観ても何かしらの新しい発見があるわけですから。なお、ちょっと画面から目を離したら話について行けなくなるので、集中できる環境での鑑賞をお勧めします。
そして、忘れてはいけないのは、革新的な映像の数々。折りたたまれる街並み、無重力の廊下、重力の変化で斜めになる家具、エッシャーの階段… 初めて観る映像の数々に、本当に呆気にとられました。コブがアリアドネに夢の世界の設計について教えるシーンでの街の爆発はCGではなくて実際に爆破していること、アーサーの見せ場である回転廊下のシーンはCGではなく実際に回転するセットを組んで撮影していたことを知り、ノーラン監督の映像への並々ならぬこだわりに感動しました(役者は大変だと思うけど…)。映像の作り込みで言えば、私は本作がノーラン作品の中でNo.1だと思っています。

ところで、今年公開予定(今後どうなるかわかりませんが…)の「TENET」も革新的な映像がたくさんあるようなので(ノーラン監督はジェット機一台を購入して実際に爆破したらしいですね)、本作を上回る衝撃映像があるのか、今からとても楽しみです。