遅ればせながらのノーラン監督。予習をしっかりしてから挑んだので思っていたよりは理解できたけれど、ところどころ迷子に。そこは夢の話なので、まいっかと思って観だけど再度観た方がよさそう。
昔から「夢」は題材になりやすいテーマだし（先日観た鬼滅の刃も）、「夢の話だったら何でもありでしょ」と思ってしまうので、この「何でもありでしょ」を超えてこないとCGやVFXが当たり前の現在ではダメなわけで。それを軽く超えてくるのがノーラン監督の知的さと想像力の豊かさゆえ。
夢と潜在意識に時空や重力を絡めた破壊力のある映像と現実味のある映像を混ぜながら、ハラハラドキドキと混乱をすごいスピード感で味あわせてくれる。そして、根底には愛の必然性を訴えかけてくる。心も脳みそもフル回転するので、観終わると心地よい疲労感に包まれる。これがクセになりそう。
コブはあんなにぶっ飛んだ仕事してるのに、子供の前ではふつうのパパになるんだから人間の未来も明るいなと、インターステラーを観た時も思った。ノーラン監督の基本は愛。ここがブレないのがいい。
