福之助

アクト・オブ・キリングの福之助のレビュー・感想・評価

アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)
3.7
60年代のインドネシア大虐殺のドキュメンタリー。

これは衝撃的な映画だった。
虐殺の実行者である本人が出演している事にも驚かされたけど、地元では英雄扱いで「殺し屋が勢揃いじゃないか」なんて笑いながら言われてんの。

この人1000人殺してるらしいんだけど、スター気取りで、これ現実だよね?ってくらい日本では考えられない映像が続くんです。

ところが映画が進むにつれて彼の、ほんの少しだけ残っていた「人間らしさ」と言うのか、「俺はとんでもない事をしていたんじゃないか?」そんな思いに直面するんですよ。これがなかったら救いようが無い映画だったと思う。

私は歴史に全く詳しくなくて映画を通じて歴史を学んでいる感じですが、インドネシアって凄い国だったのね。

これ、トラウト映画だからおすすめするの難しいけど、観て欲しい衝撃作だね。
福之助

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