のん

アクト・オブ・キリングののんのレビュー・感想・評価

アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)
2.0
1965年、インドネシアの軍事クーデター(未遂)とその後のスハルト軍事独裁体制下での共産主義者・華僑への虐殺加害者=「虐殺者側」に自らを主人公にした映画を創らせ、そのメイキングをドキュメンタリーとして撮影した作品〈公式サイト参照〉。

この、加害者目線で歴史を振り返るという試みが予期せぬ化学反応を生み、エンタテインメント要素も含んだ結末となっている……そんな評価をよく目にする。

この映画を観ようと思ったのは、先日『エル・クラン』の試写会で話題に上がったからなのだけれど…。
ん~。なんとも。

彼ら自身が拷問と殺人を再現することで、最初は自慢げに殺人を語っていた一人が苦痛の表情を見せ始め、更には後悔すら口にするようになる。
この“変化”を最大の見どころ、あるいは最大の意義だったと考えるのかもしれないけれど私には何の感情も湧かなかった。
そもそも彼らが行為(事実)以外の感情を語る時点で興味を失ってしまった。

とてもじゃないけれど、彼らに後悔の念が沸いただなんて信じられないし、そこには“後悔するシーンが欲しい”という作為を感じる。



























個人的には人間性悪説を信じているし、歴史的にも人類は容易に悪に染まれる。
特に、戦時下・軍事下などであれば、集団に属しその規律と理念のもと行動する方が安全で楽なんだと思う。