もち食

アクト・オブ・キリングのもち食のレビュー・感想・評価

アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)
4.5
「殺しは最大の罪だ」と1000人以上殺した人が言う。彼らは自分がしたことが罪だと知っている。この場合の「罪」は法的なタームではない。
自身が殺される側を演じることになった時、彼は初めて理解する。いや、初めからおそらく理解していたが、それと向き合うことは我々含め誰も出来やしないだろう。殺したものと初めて目を合わせる。それと否が応でも向き合えばならなくなった時彼らはどうなるのか。フィクションですら見られない光景。凄まじかった。

殺しの自慢なんて信じられない!なんて言うが向こうとここじゃ生きてる現実はまるで違うし、彼らは自慢(=美化)することでしか今まで生きられなかったのだ。当時の人の流れに逆らえず、殺害という行為を、当たり前にせざるを得なかった。当たり前である。人間の普遍的などうしようもなさ。
もち食

もち食