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アクト・オブ・キリングのMiのレビュー・感想・評価

アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)
3.7
ずっと見たくて、ようやく見れた。
ドキュメンタリー初視聴。

想像を絶する悪があるわけじゃなくて、むしろ既視感すら覚える。それがどこから由来するものかいえば、まさに映画をはじめとする物語の中だ。違うとすれば、そこに下される罰はないということ。今もなお金をむしり暴力を振るう連中は、何も不自由なく過ごしている。

この映画の一番注目すべき点は、大量虐殺を行った人々が、自分が何故罪悪感を感じぜずに済んだのかを、自覚している点だ。教育やプロパガンダ文化に感覚を麻痺させれていた、という自覚がある。それでもなお残酷になれるのだ。
彼らは遠い国の野蛮人かもしれないが、間違いなく私たちと地続きの人間だ。
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