たけだ

アクト・オブ・キリングのたけだのネタバレレビュー・内容・結末

アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

虐殺者が勝者となった社会をまざまざと見せつけられ、圧巻。

純粋さすら感じるアンワル達。
虐殺の演技を嬉々として受け入れることは背景から納得できるとして、
途中からあっさりと滲み出し始める後悔の念はどう理解すれば良いのか。あんなに(悲惨だけど)シンプルなロールプレイによって簡単に気持ちが揺らいでいるのなら、それこそが目も当てられない現実じゃないか。
果たしてこの人たちは虐殺に至るまでどれだけ自分の頭で「考える」ことができたのだろう。
いや、後悔し始める部分も含め演技ならわかりやすいんだけど‥

監督は後悔し始めることすら予想してたのだろうか。ドキュメンタリーの途中で出演者の心が動くのはよくあるとして、このタイプの動き方が現実として実現し、それを映画として公開することができる奇跡はそうそうないのでは‥
たけだ

たけだ