アクト・オブ・キリングの作品情報・感想・評価・動画配信

「アクト・オブ・キリング」に投稿された感想・評価

shingo

shingoの感想・評価

4.9
山形国際ドキュメンタリー映画祭にて。かつて民兵として1000人以上の共産主義者を殺した男と仲間たちが描かれるドキュメンタリー。男は断罪されることなく、半ば英雄視されながら生続け、武勇伝のように殺害方法を再現してみせ、虐殺を再現する劇映画さえ作り始める。元民兵たちはまるで香港映画に登場するマフィアのように振る舞い、単に映画の悪役に憧れる男子高校生のようでもあり、とても虐殺を実行した人物のように見えないが、虚構と現実が入り混じった不思議な構成のなかで少しずつ殺人者達の本音と建前の両面が見え隠れする。それがインドネシアという国が抱えている矛盾としても読めるし、殺人者と、被害者の家族が近い距離で暮らす異様なリアリティとしても読める。
プレマン=フリーマン(自由な人)
100万人を殺害。
彼女の父親だって殺す。
継父が殺されても無問題。

ひー…これ同じ世界線の出来事??
最狂ホラーを観た感覚。
知事!!怖っっ!
副大統領もオワコン…
舎弟の服はボロボロなのにTOPの無駄なオシャレ感…
ギャング映画、実演してみた♪みたいな軽いノリ…怖
めっちゃ病む。。。

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Yusuke

Yusukeの感想・評価

4.0


「あなたの行った虐殺をもう一度演じてみませんか?」
インドネシアで起きた共産主義者大虐殺の中心人物達に当時を再現してもらうドキュメンタリー映画。

「こうすれば血が吹き出ないで殺せるんだ。」と誇らしげに語る彼らが本当に怖い。この映画まじで人を殺した人が続々と出てくる究極的に現実的な映画。
そんな彼らをこの監督の独特な企画力でこの非人道的な行いがどれほど残虐かを分からようとしたんですよね。
多くは語りませんが、とりあえずみたら衝撃です。マジで衝撃です。()

闇雲になっていた現実を映画というエンタメでひっくり返したとんでもない作品です。
寝ろ君

寝ろ君の感想・評価

4.0
その罪に“報い”はあるか。

1960年代、インドネシア。国を上げた共産主義者たちへの迫害行為は、民間のギャング“ブレマン”達によって100万人規模の殺害へと展開していった。
そして驚くべき事に、彼らは未だ国の英雄として街を闊歩し、人生を謳歌している。

本作は、彼らブレマンが自身の虐殺行為を映画化する様をドキュメンタリーとして撮る入子構造になっている。
映画を撮ることは(俺自身もやりたいと思いつつやったことは無いが恐らく概ね)楽しい行為だ。身内同士で連むようなリラックスした雰囲気が充満しており、終始和やかに映る。
しかしその表情、薄皮の一枚向こうには、過去に自身のしてしまった行い、あるいはされた行いが根深く残っている。
人の歩み、人生に於いて、過ぎ去った時間は決して消え去らない。

ドキュメンタリーを撮影するとき、撮られる者は必ず“演じる”事になる。人間本来を映しだすフィルムは存在せず、レンズを向けられた時点からその人は“撮られる自分”を演じるのである。
その点、本作では彼らがまず彼ら自身を撮ることで、対するオフショットがナチュラルな言葉や顔を撮影できている。大変貴重な作品だ。

またインドネシアが国としてまだ未成熟であり、賄賂や強請たかりも日常であることは、文化的差異として非常に興味深く鑑賞できた。

観終わってから胸を撫で下ろす事はできるがしかし、我々が彼らと違うところがいったいどの程度あるのだろうかと悩ましくもなる、力のある作品でした。
ジョシュア監督の企画力とコミュ力がすごい
どんな惨い劇映画をみても吐きそうになったことなかったけどこれはもらいそうになった
福之助

福之助の感想・評価

3.7
60年代のインドネシア大虐殺のドキュメンタリー。

これは衝撃的な映画だった。
虐殺の実行者である本人が出演している事にも驚かされたけど、地元では英雄扱いで「殺し屋が勢揃いじゃないか」なんて笑いながら言われてんの。

この人1000人殺してるらしいんだけど、スター気取りで、これ現実だよね?ってくらい日本では考えられない映像が続くんです。

ところが映画が進むにつれて彼の、ほんの少しだけ残っていた「人間らしさ」と言うのか、「俺はとんでもない事をしていたんじゃないか?」そんな思いに直面するんですよ。これがなかったら救いようが無い映画だったと思う。

私は歴史に全く詳しくなくて映画を通じて歴史を学んでいる感じですが、インドネシアって凄い国だったのね。

これ、トラウト映画だからおすすめするの難しいけど、観て欲しい衝撃作だね。
KAWA

KAWAの感想・評価

3.0
淡々とし過ぎててあまり衝撃はなかったかな。
RYOTAFUKAI

RYOTAFUKAIの感想・評価

3.4
じじいセラピー映画。

想像してたよりかなり内省的な内容で、中盤から主人公の「悪夢」にフォーカスがあたる。途中「いま自分が語り直すからなのか、死者が蘇って来ているのか 原因はわからない」ということを語る。アクトオブキリングがエチュード的な心理療法となって、彼に殺人の善悪を問い直す。口では「やるしかなかった」と語るものの、ラストシーンでのなんともいえない嗚咽。孫達に自分がやられるシーンを見せ嬉しそうに笑う。乱暴な自分を彼らの記憶からだけでも葬り去りたいという欲が現れているかのような、、

罪を裁くというのは、加害者に傷を残さない方法でもあるのかもしれない。
Ys

Ysの感想・評価

3.9
この人たちはなんとも思ってないのだ、罪悪感なんてものはどこにもなく、それどころかむしろ誇らしげ。自分が正義だと勘違いしちゃってる事程怖いものはない。それになんだ最後のちっぽけな反省は!気持ちがわかってたまるか!胸糞映画にも程がある、下手なホラー映画よりよっぽど恐ろしい。
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