監督がどうとか傾向がどう、とか分からないし言えもしないんだけど、これに関しては、観賞後に同じ今泉監督の「愛がなんだ」の評価が爆上げになったので、監督が手掛けた他の作品に言及せざるをえない。
今泉監督の作品は愛の多様さ、「好きに正解はあるのか」を問いてる点では一貫している。
しかしその中で「愛がなんだ」と「サッドティー」は正反対の映画なのではないだろうか。
「愛がなんだ」では異なる恋愛の価値観を持った若者が自分の価値観を押し付け合い、「サッドティー」はその違う価値観を押し付け合わずにそのままの流れに任せている。
愛がなんだはその押し付けがましさが観ている私の方にまできて気持ち悪っ、と思ったんだけど、サッドティーは全く別のアプローチで「好きに正解はあるのか」が届いてきたからそこで気づいた。
今泉監督は愛がなんだでも同じこと言おうとしていたんだと。また「愛がなんだ」で感じた気持ち悪さこそ、私の恋愛観の核心を突いてきたものかもしれない。
だからこれ「愛がなんだ」を好きだと思った人はちょっと嫌いな映画なんじゃないか？「やれやれー！」っていうのと「まあ、ね」みたいな。まあ、私は後者が好きでした。変な人はいっぱいいてもいいけど、つべこべ言われたくない。
あと富士山の歌のシーン大好き
あと髪暗くしたくなった
