カタパルトスープレックス

サッドティーのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

サッドティー(2013年製作の映画)
3.6
今泉力哉監督長編四作目。ボクが観た今泉力哉監督作品六作目。ボクが観た中で一番古かったのが、本作の前の作品『鬼灯さん家のアネキ』でした。それ以前に作られたこの作品を観ることができたU-NEXTに感謝。

六作目なので今泉力哉監督作品を観る心構えができてきます。これから観る映画に悪人は出てこない。清潔感のある服装を着た、大きな特徴はない登場人物たち。人と人とのすれ違い、カタルシスがないモヤモヤ感。すげー、既にこの時点で今泉力哉監督作品のテンプレが出来上がってる!

すごいことに、本作のレビューも、他の今泉力哉監督作品のレビューをコピペしてできちゃう!😂😂😂

これまでの作品とほぼ同じテーマ。非対称の愛とすれ違いです。一方がすっごく好きで、もう一方はそうではない。バランスが取れないから、どちらかが傷つく。それが耐えられない人もいれば、受け入れる人もいる。

今回もやはり音です。登場人物の動きから発する音以外、環境音がほぼない。その無音に差し込まれるピンポイントの音楽。今回もこれまでと同様の音の演出です。

ほらね!これまでのレビューをコピペして、この作品も語れちゃった!

今泉力哉監督が今までのテンプレから外れて作った作品が『アイネクライネナハトムジーク』で、(ボクは)失敗しちゃったと思ってます。だから、最新作の『mellow』や『his』は未見なのですが、すごく気になっています。テンプレに戻るのか?新しい領域にチャレンジするのか?

今泉力哉監督作品は平均以上にいいとは思うのですが、突きぬけた凄さってないんですよ。そろそろ突き抜けた今泉力哉監督作品を観たいなと。