みみくい

さよなら、アドルフのみみくいのネタバレレビュー・内容・結末

さよなら、アドルフ(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

今まで信じてきたことが突然覆される。自分の全てが間違っているのか、でもそんなことは信じたくないというようなローレの複雑な気持ちがよく伝わってきた。助けてくれるトーマスに差別的な発言をしてしまうのは自分の価値観が間違っていないとまだ信じていたかったからなのかもしれない。
父親の写真を埋めるシーンに胸が痛くなった。
全てを失い明日生きていけるかの確証もないような状況に突然立たされ、子供だけではなかなか相手にしてもらえないなかで、それでも必死に生きて妹や弟たちと祖母の家を目指すローレが見ていて辛かった
ローレのまっすぐな視線がとても印象深かった。
緑がとても鮮やか。
祖母の家でローレは平和な生活に苛立ったんだと思う。
生きるための食事では行儀は必要ないこと、生きるためには可愛い鹿の置物は役に立たないと知った。
これから彼女たちがどう生きていくのか気になった。
みみくい

みみくい