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自由と壁とヒップホップのtontonのレビュー・感想・評価

自由と壁とヒップホップ(2008年製作の映画)
3.5
パレスチナ人ラッパーのドキュメンタリーなんだけど、決して「音楽は素晴らしい」 「音楽で世界は変えれる。」的な事にはならず。
度々インサートされる「イスラエル軍からの弾圧に対し投石しかできないパレスチナ人」という映像。ミサイルを撃たれても・戦車にも・軍事ヘリにも石を投げるだけ。
彼らの楽曲はこの石と同じ様に描かれていた。
そのままでは届かないし、ダメージも与えられない。
だったらどうする?
ヒップホップは音楽ではない。同じ土俵、与えられた同じ情報をどれだけCOOLに見せれるか、むしろ「お笑い」などに近いのではないか。
「文化系のためのヒップホップ入門」という本に書かれたそんな言葉をおもいだした。
彼らは石を投げれる事・石を投げても良い事・石の投げ方を多くの自国民に伝え、尚且つこの映像で世界中に石を投げている事を伝えた。
そんな彼らの活動そのものがヒップホップ的なんだと気づきました。
悲惨さには負けない彼らの楽曲はかっこよかったです。