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ドン・ジョンのOmakeのレビュー・感想・評価

ドン・ジョン(2013年製作の映画)
3.0
モテ男が女性をコレクションしていくコメディかと思っていたら、社会風刺の効いたなかなか見ごたえのある内容でした。

主人公のジョンは真面目に生きている平均的な男なんだと思う。普通の幸せを求めている若い男性の日常というのはこういうものなんだろう。

けれども親も教会も愛とはなんぞやということを教えてくれるわけではない。性だけが広告に乗って垂れ流されていて、誰もがそれに特に関心を払うでもなくどっぷり浸って暮らしている。

女性と付き合うことがある種の消費行動の一つになり、やがてポルノ依存症になった主人公はAVを見るのをやめられなくなっている。より強い刺激を求めて女漁りをする哀れなジョン。そして彼の恋人、救いのない空虚な女をスカヨハが好演。

終盤は謎の女、ジュリアン・ムーアの登場により物語は一気に展開し、この映画のメッセージが明らかに。

最後の展開がやや強引で、もう少し伏線が張ってあるとよかったなと思った。

役者は皆よかったと思う。
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