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ホドロフスキーのDUNEのAPlaceInTheSunのレビュー・感想・評価

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)
4.1
10/15公開されるドゥニ・ヴィルヌーヴ版『DUNE 砂の惑星』の予習を兼ねて観たんだけど、見入ってしまった。

結局、実現まで至らなかった映画の企画、「言わば絵に描いた餅」を当事者達が振り替える形式で、普通なら白けるような話だと思う。

だけど、ホドロフスキー始めとした、狂気じみた(最大限の褒め言葉!!)連中が語る原作へのリスペクトや、DUNEをなんとか完成させて世界中に見せつけたいという熱い情熱。残された資料それぞれの圧倒的なクオリティに唸らされる。

ホドロフスキーのイメージを直様、具現化するメビウスの絵コンテを観るだけで本作の価値は有る。

ホドロフスキーが直接口説き落としにかかるキャスト陣も凄い顔ぶれ。
・サルバドール・ダリ(とその連れあい)
・ミック・ジャガー
・オーソン・ウェルズ
各々のエピソードも必見

良く日本で失敗きたマンガ原作の映画を「原作レイプだ」なんて揶揄するのを目にする。
でもホドロフスキーに言わせると違うらしい。
「僕はDUNEという原作のラストを改変した。原作を犯す(レイプ)するんだ。
そうして自分のカラーを出すんだ」
やっぱどうかしてる人だ。
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