佳子

ホドロフスキーのDUNEの佳子のレビュー・感想・評価

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)
3.6
ホドロフスキーは、このドキュメンタリー撮られた時80代半ば。
何て、キラキラした少年のような目で造ることが叶わなかった映画のことを語るのだろう。人は自分が本当に大好きなことをしている時間は老けないらしい。
この人が若々しいのは、大好きなことに人生の時間を多く使ってきたからなのだろうなと思う。
天才なのでしょう。

けれど、この圧倒的な熱量とパワーと芸術性を、やはり興行成績ありきのエンターテインメントに落とし込めなかったことが彼の敗因なのだ。
エドウッドを観た時にも思ったことだが、「自分の作りたい物を作るんだ!製作の言うことを聞いてどうする?金みたいな、こんなクソみたいなものには何も宿っていない!」という監督に、好き勝手やりたいなら自主作成映画を撮ったらいいのでは?と私は感じてしまう。

上映時間12時間は、もはや映画ではない😅

オバノンや芸術家ダリさえ巻き込んだ映画。
完成していたのなら、是非観たかった。
佳子

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