みきちゃ

マドモアゼルC -ファッションに愛されたミューズ-のみきちゃのレビュー・感想・評価

3.7
元トム・フォードのミューズ、カリーヌ。モデルからスタートして、スタイリストや「ELLE」の編集者になり、そしてファッション誌「VOGUE」の仏版で10年間編集長を勤めた彼女が、自身発案のファッション誌「CR」を創刊する過程を見せてくれるドキュメンタリー。特別ピリつくこともなくとても気楽に観れる。元雇い主が邪魔とかしちゃっててカッコ悪いったらない。

ファッションドキュメンタリーは、大勢のデザイナー、セレブがチラ映りしまくるところがやっぱり楽しい。スカヨハ、ビヨンセ、カニエ、ジゼル、SJP、アナ・ウィンター、ドナテラ・ヴェルサーチ、坂本龍一、などなど。カール・ラガーフェルドは案外ベビーカーが似合う♪

このドキュメンタリーで見るカリーヌは、いわゆるバリバリ働くキャリアウーマンのイメージとはかけはなれていてとても女性らしい。ワンマンではないみたいだし、脳が男性って感じもしない。共に働く男性はみんな少し彼女に恋心めいたものを抱いてそう。ご本人は自分はブルジョワだと言ってるけど上流階級出のような品のある人。周囲への態度が素敵。みんなに平等。物腰も柔らかい。良いリーダーであれば、なにも怒鳴ったり威厳を振り撒いて怖がらせたりしなくても、人は動くし、ついてくる。

「VOGUEの編集長を辞めるということは、クイーンが王冠を脱ぐようなものよ」と言ってたのが印象的。

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今さらカリーヌ×UNIQLOコラボのセットアップが欲しくなってきた。2016年に時を戻してUNIQLOに並びたい。
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