2014/9/28
チェンの学生時代の常軌を逸した行動、度を越したポジティブな思考に唖然としつつも、あそこまで突き抜けてくれると逆に潔い。若さ特有の怖いもの知らずで、好きも嫌いも真っ直ぐすぎるくらいに真っ直ぐ。そんな彼女の恋愛と並行して描かれる、仲間たちの悲喜こもごもがなかなかの見もの。女同士・男同士の嫉妬、それぞれの窮地等、本来なら人には見せられない姿がしっかりと描かれている。時には、そういう姿を仲間に晒け出せる、そんな関係性を築いているチェンが羨ましくも思えた。が、前半の学生時代とは打って変わって、後半の社会人になってからはトーンがガラリと変わる。この辺りのシビアさが妙にリアルで切ない気持ちになるけれど、そんな感情を含めた上で思い返すのが青春と呼ばれる日々なんだろう。ルアンが辿る結末に何よりも驚いたけれど、かすみ草の彼に心が救われた。
