Ryoko

パラダイス 希望のRyokoのレビュー・感想・評価

パラダイス 希望(2012年製作の映画)
4.0
「愛」と「神」に比べると、拍子抜けするくらい毒がない。三部作のなかでは爽やかすぎて、個人的にはちょっと物足りないけど、画としてはとても好みだった。

「愛」でケニアにバカンス中のおばちゃんの娘が、ダイエット合宿で出逢ったダンディな医師に恋するお話。

親元から離れ、同じような体型で同年代のティーン達の合宿所での日々がキラキラしてた。おませなガールズトークだったり、夜中に馬鹿騒ぎしたり、こっそり抜け出してバーで酔い潰れたり。おじさまに恋してる姿も、彼女たちには仲間との青春の1ページ。

ふとっちょ達が一列に並ぶ光景、繰り返される反復運動などなど、これまたどれもバッチリな構図で描かれる、この美的センスにもうメロメロです。霧がかった森の中でのおじさまの変態行為のシーンにもシビれた。

三部作、どれも面白かった。性欲に対する、愛・神・希望ってことなんだねー。すっかりザイドルさんのセンスの虜です。
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