エメチン

トム・アット・ザ・ファームのエメチンのレビュー・感想・評価

3.9
「本当のこと」と書かれたネオンライトがあるバーでトムが真実を聞かされてり、フランシスの「USA」のジャケット、ラストの曲の歌詞など、ストーリー自体は直接的に描かれないことがあるものの、そういった演出は意外とド直球なものが多く、それ以外のどういう意図かわからない描写も考察してみるのも面白い。ドラン監督は同性愛について描くことが多いが、セクシャリティをオープンていない当事者にとっては嘘をつくこと、芝居をすることは半ば強制的に日常でしなければいけない行為で、その苦悩をそのままサスペンススリラーとして落とし込んでいるようにも見えた。
エメチン

エメチン