ドランの新作が観たすぎるけど、愛媛ではまだ上映してないし、もしかしたら上映自体されないかもしれない。
という事でドラン監督作品で唯一まだ観てなかった今作に手が伸びました。
こんな凄いのをなんで早く観なかったんだろ。
ドラン、やっぱり天才だぁ。
田舎の閉塞感、大切な人を無くした喪失感、性的マイノリティーの問題、自己肯定感の低さ、共依存、のしかかる母親の存在等々、細かな描写がどれもこれも秀逸で痺れました。
映像にしても会話にしても音楽にしてもほんとに絶妙なさじ加減のバランス。
そしてあのダンスや首絞められる時のドランの色気たるや、美しすぎです。
あんな行動は狂ってるけど、こうでなければならないという固定観念やしがらみから逃れる事ができず、感情をコントロールできなくて爆発させ暴力的になってしまう不器用なフランシスもすごく可哀想に感じました。
心の溝を埋めようと必死にもがく彼らの姿が苦しく切なくてめちゃくちゃ抉られました。